最低賃金のチェック方法は?自分の給与から確認しよう。

支払われている賃金を確認しよう!

支払われる賃金が最低賃金額以上となっているかどうかを調べるには、最低賃金の対象となる賃金額と適用される最低賃金額を以下の方法で比較します。

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ポイントは日給や週休、月給制の場合は、対象賃金を時間額に換算し、最低賃金額と比較します。

【最低賃金の計算方法】

 

1. 時間給の場合
時間給 ≧ 最低賃金額(時間額)

2. 日給の場合
日給÷1日の所定労働時間 ≧ 最低賃金額(時間額)

3. 月給の場合
月給÷1ヶ月平均所定労働時間 ≧ 最低賃金額(時間額)

4. 歩合給などの出来型制で決められた賃金の場合
出来高払その他の請負制の賃金の総額を、該当期間中に働いた総労働時間数で割った金額 ≧ 最低賃金(時間額)

5. 上記1〜4の組み合わせの場合
例えば基本給が日給制で各手当(職務手当等)が月給制などの場合は、それぞれ上の2、 3の式により時間額に換算し、それを合計したものと最低賃金額(時間額)と比較します。

※計算方法等についてもっと詳しくお知りになりたい場合は、最寄りの都道府県労働局労働基準部賃金課室または労働基準監督署へおたずねください。特定(産業別)最低賃金適用時については記載しておりません。

 

ケーススタディ 月給制で支給されるAさん賃金は

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○○県で働く労働者Aさんは、月給で、基本給が月90,000円、職務手当が月25,000円、通勤手当が月5,000円支給されています。また、この他残業や休日出勤があれば時間外手当、休日手当が支給されます。M月は、時間外手当が35,000円支給され、合計が155,000円となりました。
なお、Aさんの会社は、年間所定労働日数は250日、1日の所定労働時間は7時間30分で、○○県最低賃金は時間額695円です。
Aさんのこの賃金が最低賃金を上回っているかどうかは次のように調べます。

 

基本給・・・・90,000円

職務手当・・・25,000円

通勤手当・・・5,000円

時間外手当・・35,000円

合計・・・・・155,000円

年間労働日数・・250日

労働時間/日 ・・7時間30分

〇〇県最低賃金・695円

 

(1)Aさんに支給された賃金から、最低賃金の対象とならない賃金の通勤手当、時間外手当を除きます。

155,000円−(5,000円+35,000円)=115,000円

(2)この金額を時間額に換算し、最低賃金額と比較すると、
115,000円 ÷((7.5時間 × 250日)÷ 12か月 )=736円>695円

となり、最低賃金額以上となります。

是非参考にしてください。